RHGのロゴデザインについて
2022年9月1日Designサイトリニューアルを機に、ルースヒースガーデンのロゴも新しく作ることにしました。その制作過程をご紹介します。
まずは自社の特徴や強み、社名に込めた思いやモチーフを書き出しました。
- ルースヒースガーデンの「ルース」は加工前の磨かれた裸石のことなので、宝石
- 「えりか」が二人で経営しているので、エリカ(ヒース)の花
- Tetra Styleなど、得意としているキャラクター
- 新しいことに挑戦していきたいという思い
- デザイン思考を用いた新規事業開発など、ビジネスのフィールドでの企画力、構成力
- ルースヒースガーデンという少しクラシカルな響き
などなど。これらを元にスケッチをしたり、illustratorで簡単に組んでみたりしてアイディアをたくさん出しました。
自社のロゴだと際限なく悩めてしまうのでとても迷いました。
紆余曲折を経て、一旦出来上がったものがこちらです。
最終的には、自社プロジェクトの「Tetra Style」の主人公「てとら」をイメージしたオオカミが、シンボルマークのメインモチーフになりました。童話などで悪者として描かれがちなオオカミですが、「既成概念にとらわれない」「優しいあたたかい心」を持ったオオカミとして、企業理念とも合っているということで採用しました。背景にある月はオオカミらしさを出すとともに、ルースヒースガーデンの頭文字であるRをイメージしています。
そしてオオカミを構成しているのは積み木です。様々な要素を用い、考え、組み換え、そして楽しくデザインを作り上げていく私達の作業を積み木になぞらえ表現しました。サイトトップでも積み木をイメージしたアニメーションを付けています。
デフォルトのカラーは知的さとクラシカルさを感じさせるブルーやグレーですが、積み木をモチーフにしていること、新しいことに挑戦していきたいという思いから、カラーは様々に変化してもOKとしました。
ロゴタイプはFilicudi Solidを採用しています。Ruth Heath Gardenは文字数も多くバランスが難しいので、文字サイズが揃っているフォントを選びました。しっかりとした太さのあるサンセリフ書体は積み木らしさも感じられます。
最後にロゴをデザインする時に黄金比を使ったり、円を作って整えたりというのをよく聞きますが、どのように活用すれば良いかわからないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
今回は上記のシンボルマークを黄金比を使って整えてみたので、その様子もご紹介します。
黄金螺旋と黄金螺旋に対する円を作る
シンボルマークを整えていくために、ガイドとなる黄金螺旋と円を作ります。
円は自由なサイズで作るのではなく、黄金螺旋を元にしたものを使用します。
まずは黄金螺旋を作りましょう。
illustratorではスパイラルツールから作ることができます。
- 【半径:100mm】
- 【円周に近づく比率:61.8%】
- 【セグメント数:8】
に設定して螺旋を描きます。
次に正方形ツールで
- 【幅:100mm】
- 【高さ:100mm】
と設定した正方形を一つ作ります。
拡大縮小ツールで正方形をコピーしていきます。
- 【縦横比を固定:61.8%】
- 【線幅と効果を拡大・縮小】
のチェックを外して、【コピー】ボタンをクリック。さらにそれをcommand+Dで6個複製し、合計8個の正方形で螺旋を分割していきます。
黄金螺旋を分割した正方形の一辺を直径とした円を描いていきます。
ガイドとなる黄金螺旋と円ができました!
黄金螺旋と円を使ってロゴを整える
これらに沿わせてロゴを整えます。
まず、全体の縦横比を黄金比に合うようにしました。
頭のサイズも黄金螺旋に沿わせています。
次に曲線で描かれている部分を上記に作った円をガイドに整えます。
しっぽの部分は黄金螺旋を上下に組み合わせた曲線に沿わせました。
こちらが元のロゴ(左)と完成したロゴ(右)です。どうでしょうか。
最初に比べて曲線が美しくまとまった感じがします。
良かったら参考にしてみてくださいね。
黄金螺旋の描き方や黄金螺旋比の円の活用については、下記の記事を参考にさせて頂きました。
ありがとうございます。
Illustratorで黄金比を描く Divine proportion
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