CONSULTANT
デザイン思考で
イノベーションの種を育てる
デザイン思考等の手法を活用し、プロジェクトや新規事業のデザインコンセプトをあなたと一緒に考えます。
自社のリソースを活かしつつ、使う人(ユーザー)中心のアイディアを生み出しコンセプトに落とし込むために、フィールドワーク調査やプロトタイピングを繰り返します。
新規事業創出のミッションを課されている方、ビジネスモデルに悩んでいる方、ユーザー目線でコンセプトを実現したい方、イノベーションを担う社内人材を育成したい方など、お気軽にお問い合わせください。特に社員の方々と一緒に考え新規事業のコンセプトを形にしてゆくイノベーションワークショップにご好評をいただいております。
Why?
デザイン思考を使うワケ
身の回りのものやご自身の持ち物を見渡してみてください。あなたのせわしなくも充実したその日常にぴたっと馴染んで、ほっと安心できて、困ったときは支えてくれる、そんな頼もしいデザインがされたものはいくつありますか?
私達はどんなときも使う人の「日常」に想像を巡らせてデザインをしています。
現場に出向き、人と話をして、サービスに関わる人やユーザーの経験が豊かになるように心を込めて形にします。
“デザイン”というと、色や形などの視覚的な部分がイメージされがちですが、本来は“設計”の意味も含んだ問題解決の手段を示しています。使う人(ユーザー)の生活や行動を観察し、目的を明確にし、そのための手段を自由に発想し構築するという一連の流れ、それが“デザイン”本来の意味となります。
例えばカフェを訪れた時、あなたは何をもって心地よさを感じますか?
そこにデザインされているものはロゴや店内装飾だけではありません。香りや店内の明るさ、店員さんのふるまい、どんなカップで、どんなメニューを提供するか。そういった総合的な要素がお店全体の雰囲気を作り、お客さんの体験を作り上げます。それこそが“デザイン”であると私達は考えます。
そのために私達が活用している方法がデザイン思考です。
デザイン思考とは、米国のIDEO社が考案したイノベーションのためのアイディア創出の方法論です。
ユーザー中心のアイディアを生み出しコンセプトに落とし込むために、フィールドワーク調査やプロトタイピングを繰り返します。
Process
デザイン思考の主な
プロセス
デザイン思考では、顧客へのエンパシー(共感)をもとにプロトタイプを作りながら、価値を生み出すコンセプトを形にしていきます。多様な立場の方のコラボレーションを重視しながら進めることで、革新的なアイディアが生まれます。
EMPATHY
異なる文脈を共感する
FRAMING
アプローチの
視点を
設定する
IDEATION
複数のアイディアを
つくる
VALIDATION
プロトタイプを作り、
価値を検証する
Workshop
イノベーションワークショップについて
デザイン思考を実践し新規事業案を作成する全12〜15回程度のイノベーションワークショップを得意としています。事前に担当者の方と打ち合わせをさせていただき、テーマ設定などの準備を進めます。弊社のワークシートを用いながら参加者の皆様と事業開発を進め、ワークショップ終了後には、1/1サイズで機能を体験できるコンセプトモデル、経験価値を提示するビデオプロトタイプ、ビジネスモデルや実行計画まで含めたプロジェクト企画書を作り上げ、社内の意思決定者の方に事業プレゼンができる状態にまで事業アイディアを練り上げます。時間やご予算によっては最小限のプロダクト(MVP:Minumum Viable Product)による顧客へのヴァリデーションまで実施します。
デザイン思考はコラボレーションを重視していますので、部署や会社の枠を超えた参加者を集めていただき、4〜5人のチームを3つ程度編成し、同じテーマで各チームが別のコンセプトを考案する方法がおすすめです。
感染対策としてオンラインでの実施も可能です。
ワークショップの詳しいカリキュラムなどについてはご相談ください。
ワークショップの最終成果物
代表的な工程の紹介
Fieldwork
顧客へのEMPATHY(異なる文脈への共感)を得るためにワークショップの序盤でフィールドワークを実施します。
サービスの利用が想定される現場に赴き、顧客(フィールドワークマスター)を師匠として「弟子入り」し、共同で作業等に参加させてもらいます。師匠が何を考え行動しているかをよく考えながら時間をともにし、終了後はワークシートを用いて詳細に分析します。
Ideation
ポストイットや粘土を使い、チーム内で自由に発想を広げます。
一般的なブレインストーミングの手法ですが、事前にフィールドワークや技術の棚卸しを終えてEMPATHYを得ているため、たっぷりとアイディアが溢れます。チームメンバー同士の距離感を縮めるアイスブレーキングの意味合いも持ちます。
Prototyping
ダンボール、レーザーカッター、3Dプリンタ、画面デザイン(UI)ツールなどを使い、実物大のコンセプトモデルをスピーディに作成します。また、設定したペルソナがサービスを利用している想定でコンセプトムービーを作成します。これらのプロトタイプを検証しコンセプトをブラッシュアップしたら、顧客に実際に使用してもらえる最小限のプロダクト(MVP)を作成しユーザーテスト、PoCを実施します。
イノベーションワークショップは
こんな方におすすめです
- 社内リソースを活用し新規事業を開発したい
- デザイン思考を身に着けたイノベーター人材を育てたい
- 社内スタートアップを始めたい
- 既存事業の見直しをしたい
- 顧客の潜在ニーズを調査したい
- SDGsなど、新たな社会課題に事業として取り組みたい
- 複数社を集めてオープンイノベーションに挑戦したい
WORKS
専業メーカーS社
- ターゲット層を子供にシフトした新商品開発
- コレクションを管理できるアプリ
- 工場内のDX
- 新入社員研修
- 部署間交流のための会議室
業界内でのシェアは十分確保しているものの、新規顧客の開拓や社内業務体制などのイノベーションを必要としていたS社にて、数年にわたりイノベーションワークショップを実施させていただきました。数多くのアイディアが生まれ、毎年10人以上のデザイン思考を身につけたイノベーション人材が「卒業生」として社内の様々な部署に増え、継続的にイノベーションが生まれやすい環境が構築されました。ワークショップで生まれた一部のアイディアはその後事業化しました。
例えばある年のテーマは「自社工場内のイノベーション」。
部署を横断した5、6人でチームを組み、フィールドワークをもとに工場内の問題を発見、プロジェクトの哲学やビジョンを全員で設定しながらさまざまな具体的ソリューションを模索しました。最終的に完成したアイディアのビデオプロトタイプは、ワークショップ未参加の社員はもちろん、調査対象となったフィールドワークマスターたちからも高評価を得ることができました。
象印マホービン様
象印マホービン株式会社様は、マイボトルを所有している人の中で日々継続的に利用している比率が約半数にとどまっており、残り半数は「持ち運びが面倒」「洗うのが面倒」「飲み物の準備が手間」などの理由からマイボトル生活を断念している実情にメーカーとして大きな責任と課題を感じていらっしゃいました。
そこで、マイボトルに対抗する勢力として「ペットボトルのお茶」に狙いをさだめ、おにぎりやさんやお弁当やさんでかんたんに美味しいお茶を給茶できるアプリ連動サービスを考案しました。 アイデアはデザイン思考のプロセスに沿って検証することとし、象印マホービンの担当者の方もメンバーとなり一緒にフィールドワーク、プロト制作、ユーザーアンケートによる検証、社内技術の棚卸し、ビジネスモデル・事業計画の策定を行いました。
提案したアイデアは最優秀賞を受賞し、象印マホービン様にて実現に向けて検討予定です。